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のらねこ のべるっす

個人小説の更新日記。たまには絵とか文とか載せるかも。

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[小説]他サイトにうPしたものをノリで移行せんとす

Category: 【小説】殺し屋天使  
※ちなみに内容は殺し屋と殺し屋と医者と生と死とラブについて結構真面目に考えたちょっとパラレル世界のサイコでサイケなお話ですw苦手な方は辞退ください。なんて、むしろ得意だという奴のがヤバイでしょwww

『殺し屋天使』



◇1◇




♪~あなたぁ~の好きな

目玉を焼~いて

箸で突き刺し

ぐっちゃっぐっちゃにかっき混~ぜて

出来あがるぅ~

アタシの愛情一杯スクランブルエ~ッ




「Good――――っ!!」



キテレツ極まりない歌と共に目の前に置かれた皿をスズキはまだ寝むさの残る目で見詰めた。

突っ込みたい項目は多々あるが。


「…ナゼに目玉焼き好きと知っていてスクランブルエッグかな…」

「それはそれ!手間の分愛情一杯注入ってカンジじゃないっすか!」


小鼻を膨らませてドヤ顔で言ってのけた彼女。

突っ込みたい項目は多々あったが、その質問にその返事…もはや次のモノを突っ込む気は完全に失せた。


スズキはじぃっと皿のモノを見詰めたまま、動く気配はない。


「ささ。どーぞ!料理に薬を仕込むなんっつー陳腐な暗殺は考えとりませんからぁ~。」


いや、食欲減退の原因は明らかソコより歌の所為……

スズキは内心そう思いつつものろりとフォークを手に取った。

毒薬。

彼女が入れてナイと言うからには入ってないのだろう。

尤もその言葉に信用はないが。

彼女の手料理を食べるのは何もコレがハジメテではなく、やる気であればとっくに逝っている。

以前に、彼女の言通り、彼女の言動を知る限り暗殺は考えてナイと見える。


まぁ、コロス気であるなら殺せばいい。

死ぬ気概はないが、生きる気概があるわけでもなし。

死ぬならそれまでの人生と諦観はある。


果然、口に入れたスクランブルエッグは彼女の言葉通り……


「…油と卵の味“のみ”……」

「えぇっ!まさかの愛情スパイス足りない系!?」

「…寧ろここは素直に塩コショウで…」


醤油も可…と洩らして、その時には自ら醤油に手を伸ばしスクランブルエッグに垂らしていた。


「あ~、スズキさんは目玉焼きに醤油派っすか。」

「俺が今食ってんのスクランブルエッグだけどね……」


お座成りに応えるスズキの視線は朝のニュース番組…の合間に息抜き感覚で組み込まれた三分アニメ。

口をもぐもぐしながらソレを見終えて、無表情な彼の顔にほんの僅かにも満足の色が混ざり


「ごちそうさまでした。」


ソレと同時に顔を戻し、躾の良さを伺わせる丁寧な挨拶。

それに彼女の笑顔が明るさを増す。

その顔は本当に嬉しそうで―――

次の瞬間、テーブルに放置されているナイフを掴み、彼の首目がけて降りつける光景こそが異様。

ギンッ―――と甲高い音がした。

茫洋と…どこか冷めた目で、そんな彼女を見続ける彼もまた異様。

彼女の放った一撃は彼の持つフォークに阻まれて。まるで真剣白羽取り、かと。

彼女はナイフを引っ込め、ニコリと笑った。


「89戦89敗。本日も敗戦なり~。」


スズキは疲れた溜息を吐いて、フォークを置いた。


「君、ホントにやる気あるの?」

「アレッ?アタシの愛情を疑ってるんすか?本気も本気、大マジっすよ!!」


…だよね。

ソレは言わずもがな。スズキが一番よく分かっている。

タイミング然り、狙いの的確さ然り、躊躇いのなさ然り。

頸動脈の切断は紙一重。

彼女は一流の殺し屋だ。

そしてその攻撃を交わすスズキもまた然り。

生きる気概はないと言ったが、死ぬ気概もないもので。

攻撃に対応する能力を備えていれば、交わしてしまうのが人間の性というものだ。


「あっしの攻撃が及ばないのは一重にスズキさんのアタシへの愛情が勝ってるからっすね!!アタシ、愛されてんなぁー。」

いや、それは一重に人間たる防衛本能……聞いて。

一人勝手に盛り上がっている彼女に何を言っても無駄だと悟り、スズキは説明の代わりに溜息を吐いた。

彼女は拳を握り、一点の曇りもない溌剌とした笑顔で言った。


「いつの日か必ずアタシの熱く固い愛でスズキさんを貫き、血でぐちょぐちょに濡らして逝かせてさしあげましょうとも!!乞うご期待っす!!」


絶命―――それが殺し屋の究極の愛情表現と疑わない彼女の、最大級の愛の告白。

しかし言い回しが微妙にエロい。


なんというのか……メンドウ臭いモノに取り憑かれたもんだ。


皿を持ってルンルン足でシンクへ向かう彼女の後ろ姿を横目に眺めてスズキはつくづくと溜息を零した。



【気が向いたら→2をうPするお♪】

きぢとら:以前イラストはHPにアップしてましたね。
これが登場人物オールスズキの異色小説w
いや、内容は涙あり笑いあり感動アリの超大作です(大嘘)
作った当時、冒頭の奇天烈な鼻歌?が頭にこびりついてリピートしまくりましたw
きぢとら内ではそれっぽい音程が定着しつつありましたが、どうぞ皆さまお好きにメロディーをつけて下さい。
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のらねこ きぢとら

Author:のらねこ きぢとら

『きぢ子』と『とら太』。

小説は『きぢ子』。
このブログの管理は『とら太』。

メイン小説はHPにて。
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